リフォームにしろ新築にしろ、満足のいく家作りをするためには、使用する設備や建材を実際に見て触って体感することが欠かせません。
でもそうは言っても、フローリングは建材やさん、キッチンは水まわりメーカー、サッシはアルミやさんとそれぞれメーカーが違えばショールームのある場所が違い、全部を見てまわるとなるとかなり大変です。
しかも家づくりの際に選ぶ必要がある設備や建材は数が多く、それらを単体で選んでいくと、全体で見た時にどうしてもバラバラな印象になりがちです。
と言うわけで誕生したのが、水まわり、天井・壁・床・窓のトップメーカー3社が手を携えたコラボレーションショールームです。
初のTDYコラボレーションショールームは広島に誕生した
以前にオールアバウトの記事でご紹介したことがあるのですが、トイレやキッチンなどの水まわり器具のTOTO、フローリングなどの床、壁、天井などの建材のDAIKEN、窓やドア、エクステリアのYKK APの3社がコラボレートした初のTDYコラボレーションショールームは2004年、広島に誕生しました。
これから家作りをしようとする人が、これらトップメーカーの製品を一気に体験できるショールームです。
例えば水まわりの専門メーカーTOTOでは、最新のシステムキッチンや洗面化粧台の展示がされているだけでなく、たくさんの水栓金具やアクセサリーなども実際に見て触ることができます。
トイレも様々な大きなのトイレ空間が広さ別に展示されているので、トイレの面積別に、どのような便器や手洗いを組み合わせて設置したら良いかわかりやすくなっています。
DAIKENは、床、壁、天井など内装材と外装材の専門メーカーですので、家の中に使う建材類を一気に体験することができます。室内ドアもズラリと展示されていて、1枚1枚引き出して実際に触ることができますので、カタログだけではわからない重厚感や手触りを確認することができます。
床・壁・天井・扉類が近くに展示されていますので、トータルでのコーディネートがしやすく、床材が実際に貼ってあるスペースでは、靴を脱いで上がって踏み心地や足触りの確認をする事もできます。
窓やドアなど開口部とエクステリアのパーツ専業メーカーYKK APでは、様々な形状のサッシの展示の他に、防犯について配慮された商品を展示してあるコーナーもあります。
これなら家全体を考えながら選べるので、統一感のある空間づくりがしやすくなりますね。
ショールームを上手に活用して満足のいく家づくりを
実はこのコラボレーションショールームがオープンした時、イベントにお招きいただきリフォームの講演をさせて頂きました。「リモデルを頼む前に」という題名で、「満足のいくリフォームの計画の立て方」「リフォームの時期の見極め方」「業者選びの手順」「陥りやすい注意点」などについてお話ししました。
私も若かったですねー。そしてあれから15年、違うメーカー同士が共に手を携え、快適な空間作りを消費者に提案しようとする試みはしっかり根付き、今や各地に広がっています。皆さんもショールームを上手に活用して満足のいく家づくりをして下さいね。