誤解だらけのリフォーム/一級建築士Yuuこと尾間紫のブログ

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キッチンの大型シンクはもはや時代遅れ!?登場したのが異形シンク、それとも四角に戻るか?

私がこの業界に入った頃、システムキッチンは高価でなかなか手が届かないものでした。現在のシステムキッチンの普及率は約7割。普及品から高級品まで様々な価格帯が存在します。

システムキッチンのプランもこの30年ほどで大きく変わりました。私が新人時代に人気だったのが「大型シンク」です。魚がシンクの中でさばけるよう、そして大きな中華鍋が洗いやすいよう、幅90㎝以上ある大きなシンクが人気でした。

現在の標準はそれより小さい、いわゆる「中型」です。それもそのはず、シンクが大きくなれば他の部分が狭くなってしまいますし、また食生活の変化で魚をさばいたり、大型の中華鍋を洗ったりという人が減っているというのもあるでしょう。

というわけで登場したのが「異形シンク」です。真ん中が富士山みたいに膨らんだアレです。アレにもいろいろ種類があって、でもまた四角に戻すメーカーもあったりして、シンクの形状は迷走中といったところでしょうか?

今回のLIFULL HOME'S PRESS連載は、TOTO株式会社のシステムキッチンの工場にお邪魔して、キッチン製造現場の最前線にいる2人に、最新事情や最近の売れ筋、人気の透明カウンターの製造方法などを聞いてきました。

いやー面白かった!ご覧頂ければ幸いです。

www.homes.co.jp

コラボレーションショールームなら一気に体験、2004年時は私も若かった……

 

リフォームにしろ新築にしろ、満足のいく家作りをするためには、使用する設備や建材を実際に見て触って体感することが欠かせません。

でもそうは言っても、フローリングは建材やさん、キッチンは水まわりメーカー、サッシはアルミやさんとそれぞれメーカーが違えばショールームのある場所が違い、全部を見てまわるとなるとかなり大変です。

しかも家づくりの際に選ぶ必要がある設備や建材は数が多く、それらを単体で選んでいくと、全体で見た時にどうしてもバラバラな印象になりがちです。

と言うわけで誕生したのが、水まわり、天井・壁・床・窓のトップメーカー3社が手を携えたコラボレーションショールームです。

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初のTDYコラボレーションショールームは広島に誕生した 

以前にオールアバウトの記事でご紹介したことがあるのですが、トイレやキッチンなどの水まわり器具のTOTO、フローリングなどの床、壁、天井などの建材のDAIKEN、窓やドア、エクステリアのYKK APの3社がコラボレートした初のTDYコラボレーションショールームは2004年、広島に誕生しました。

これから家作りをしようとする人が、これらトップメーカーの製品を一気に体験できるショールームです。

例えば水まわりの専門メーカーTOTOでは、最新のシステムキッチンや洗面化粧台の展示がされているだけでなく、たくさんの水栓金具やアクセサリーなども実際に見て触ることができます。

トイレも様々な大きなのトイレ空間が広さ別に展示されているので、トイレの面積別に、どのような便器や手洗いを組み合わせて設置したら良いかわかりやすくなっています。

DAIKENは、床、壁、天井など内装材と外装材の専門メーカーですので、家の中に使う建材類を一気に体験することができます。室内ドアもズラリと展示されていて、1枚1枚引き出して実際に触ることができますので、カタログだけではわからない重厚感や手触りを確認することができます。

床・壁・天井・扉類が近くに展示されていますので、トータルでのコーディネートがしやすく、床材が実際に貼ってあるスペースでは、靴を脱いで上がって踏み心地や足触りの確認をする事もできます。

窓やドアなど開口部とエクステリアのパーツ専業メーカーYKK APでは、様々な形状のサッシの展示の他に、防犯について配慮された商品を展示してあるコーナーもあります。

これなら家全体を考えながら選べるので、統一感のある空間づくりがしやすくなりますね。

ショールームを上手に活用して満足のいく家づくりを

実はこのコラボレーションショールームがオープンした時、イベントにお招きいただきリフォームの講演をさせて頂きました。「リモデルを頼む前に」という題名で、「満足のいくリフォームの計画の立て方」「リフォームの時期の見極め方」「業者選びの手順」「陥りやすい注意点」などについてお話ししました。

2004年、TDYコラボレーションショールームでのリフォーム講演の様子です。懐かしい!

私も若かったですねー。そしてあれから15年、違うメーカー同士が共に手を携え、快適な空間作りを消費者に提案しようとする試みはしっかり根付き、今や各地に広がっています。皆さんもショールームを上手に活用して満足のいく家づくりをして下さいね。

本当におしゃれな家って廊下が良いんですよね

本当にカッコイイ家って廊下が良いんですよね。玄関やリビングをおしゃれにしている家は多いと思うんですが、廊下が良い家は本当に素敵です。

以前、私が大好きなインテリアデザイナーの現場で、廊下の天井をヴォールトにして、間接照明で壁に貼られた輸入壁紙を照らしているというのがあって、あーこの廊下を通り抜けた先にはどんなに素敵な空間が待っているんだろうと、すごくワクワクした覚えがあります。ヴォールトとはこんな感じのアーチ型をした天井で、それだけでもムードが盛り上がりますよね。

廊下は長時間滞在する場所ではないし、通り抜けるだけということもあってどうしても殺風景になりがちなんですが、ほんの少しの工夫で素敵にできます。

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というわけで、廊下を手軽にセンスアップするアイデアを、野村不動産グループのコラム連載「住まいのアイデアファイル」でご紹介しました。コツは片側だけ目いっぱい頑張ること!今回ご紹介した中でも、無印のアイテムを使って廊下の壁に作った絵本収納はすごくカワイイんです。

ご覧頂ければ幸いです。

www.nomura-re-cc.jp