誤解だらけのリフォーム/一級建築士Yuuこと尾間紫のブログ

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平成28年基準の断熱性能の部屋でも、冬は寒くていられないという事実

日本の住宅は断熱性能が低いことで世界的にも有名です。耐震性能は優れているんですけどね。あと設備も素晴らしい。便器とかキッチンとか世界一だと思います。
でも断熱性能は低い。特に樹脂窓の普及が遅れています。家の断熱性能の弱点となるのが窓で、家の中の熱の多くは窓から流出しています。窓の断熱はガラスだけではなく、枠や框部分の性能も重要で、樹脂フレームはアルミサッシに比べて熱の伝わり方が1400分の1程度とされています。
世界的に見ても住宅では樹脂窓が標準になりつつあるのですが、日本の普及率は本当に低い。下の図のような感じ。

樹脂窓の普及率

樹脂窓の普及率/資料提供YKK AP株式会社

日本ではなぜこんなに「樹脂窓」の普及が遅れているのか?それには日本の金属加工技術があまりに優れていたからという意外な理由もあったりするのですよね。そのあたりのことも含め、実際に現場ではどんな窓が選ばれているか?出荷台数から見た最新の売れ筋を聞いてきました。LIFULL HOME'S PRESS連載です。ご覧頂ければ幸いです。

www.homes.co.jp

YKK APのプロユーザー向けショールームには、断熱性能を年代別に作って中で体感できるコーナーがあるんですが、これがまた面白い。はっきり言えば、平成28年省エネ基準の部屋では、冬は寒くていられない状態でした。寒くて足踏みしてたくらい。