誤解だらけのリフォーム/一級建築士Yuuこと尾間紫のブログ

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消えた職人さんたち。時代に逆行?して和室を作った理由

この30年で家の作りは大きく変わり、職人さんの仕事も大きく変化しました。タイル屋さん、家具屋さん、建具屋さん、経師屋さん、瓦屋さん、畳屋さんなど、いつも一緒に仕事をしていた職人さんたちは、既に廃業していたり他の仕事に転職したり。

また和室の減少は、年中行事にも変化を起こしました。お雛様や兜飾りはよりコンパクトになり、婚礼家具をそろえる人も減りました。

和室に関して言えば、現在供給されているマンションの間取りでは、和室が無い間取りのほうが多くなっています。リフォームでも和室を持て余している人は多く、洋室にしたいという要望をよく聞きます。

でも和室って便利なんですよね。実は今、家のリフォーム中なんですが、あえて和室を残しました。理由は、家が狭いからです。

基本的に洋室は、ひと部屋にひとつの用途になります。寝室、子供部屋、食堂といったようにその目的に特化した作りと間取りを目指します。

でも和室はなんでも部屋です。客間にするもよし、寝室もよし、ちゃぶ台を置けば食堂もしくは勉強部屋、書斎でも。客間として使う際も、椅子の数を気にすることなく、座布団の数だけ人が座れます。

というわけで、我が家は狭いんで、その和室が寝室だったり客間だったり、趣味の部屋だったり、テーブルを置いて歌を詠んだり。

畳のダニ問題に関してもイマドキは心配不要の素材があるし、だいたいダニはフローリングのホコリの中にもいっぱいいるわけです。普通に掃除機を掛けていれば和室も洋室も変わらないのです。

そんなことを今朝の毎日新聞に執筆しました。毎日新聞朝刊で連載中の住宅コラム「Yuuの住アドバイス」です。ご覧頂ければ幸いです。