誤解だらけのリフォーム/一級建築士Yuuこと尾間紫のブログ

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家は寝るだけと豪語する人がもてはやされる時代があった。家にいる時間が長くなるだけでこれだけの変化が起きるとは<建築保全センター>

 
「家は寝るだけと考える時代があった」
昨年、SNSにそんな投稿をしたところ、たくさんの方が賛同してくれました。本当にそんな時代があったのですよね。
当時よく言われたのが、300万円の臨時収入があったら何に使うかというもので、新車の購入、海外旅行などを挙げる人が多かった時代です。
その後バブルは弾け、人々の視線は外から内へと向かうようになりました。中でも氷河期世代と呼ばれる団塊ジュニア世代は家庭回帰の意識が強く、家づくりにもそれがよく表れています。この時代の家づくりで目立つのが、家族の絆を強く意識した間取りです。
 
そしてニューノーマルな今、家族一緒はもちろんですが、ひとりで過ごす時間も大切にする間取りが注目されています。
家づくりのスタンダードは、社会情勢や価値観によって変化をし続けています。今回、建築保全センターの機関紙「Re」ニューノーマル特集で、そうそうたる執筆者の皆様の中で、「変わる家づくりのスタンダード・新しい生活様式がもたらした意識と暮らしの変化」について執筆させて頂きました。緊張しました。
書き出しは、「今から30年ほど前、家は寝るだけと豪語する人がもてはやされる時代があった。筆者が住宅業界へ入って間もない頃、「24時間戦えますか」というCMが人気だった1980代後期の話である。」
「コロナ禍を通じて人々の暮らしや意識が変わり、求める家のカタチもまた変化の兆しを見せている。そのファクタとなっているのは在宅時間の長さである。外出を控え、家にいる時間が長くなるだけで、これだけの変化が起きるとは。

そしてそれはコロナ禍という特殊な事態において新たに生まれたことだけでなく、コロナ禍をキッカケにこれまで見逃していたり先送りにしてきたりした問題が顕在化したものも少なくないのである。」

建築保全センターは、建築物を長く使うことを目的として調査研究や普及啓発に取り組んでいる団体で、機関紙「Re」は国や地方自治体の職員等が主な読者になりますが、もし見かけることがあったらご覧頂ければ幸いです。

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一般財団法人建築保全センター機関誌Re