とうとう国産のフロントオープン式、幅60㎝のビルトイン食器洗い機が登場しました。これまでフロントオープン式を出していたのは国産ではリンナイだけ。しかも幅45㎝だけのラインナップでした。
ビルトイン食器洗い機の開き方は2種類。引き出し式のスライドオープンと、前に引き倒すフロントオープンです。
以前は、国産でもフロントオープン式が主流だったのですが、パナソニックがスライドオープン式を発売してから、市場は一気にスライドオープン一色に。というのも、食器洗い機のシェアは圧倒的にパナソニックが占めているからです。
フロントオープン式はスライド式に比べると、容量が多く取れるため根強い人気があります。しかし国産ではリンナイの45㎝が最大で、家族の人数にもよりますが1食分の食器くらいしか洗えないのが実情。
そこで大容量の食器洗い機が欲しい人は、ミーレ、ボッシュ、アスコ、AEGなど、60㎝幅のフロントオープン式のラインアップが豊富にある海外製品を選ばざるを得ない状況にありました。
こういった海外製の食洗器の特徴は、1日分の食器やお鍋はまとめて1回で洗うところにあります。日本では食事ごとにこまめに洗う生活習慣を持つ家庭が多いのですが、欧米では食器洗い機を動かすのは1日に1回だけ。その分節水、省エネにもなります。
今回パナソニックから登場したのは、幅60㎝のフロントオープン式のビルトイン食器洗い機「NP-60EF1W」です。
多様化するニーズに応え、22年ぶりに市場投入とのこと。もともと要望は強くあったはずですが、生産ラインなどの問題で延び延びになっていたのではと推察されます。
本体希望小売価格470,000円(税抜・工事費別)と517,000円(税込・工事費別)の2種類。食器を出し入れしやすい大容量のスライド式3段カゴを採用。海外製品では弱い乾燥機能も、ヒーター乾燥が付いているなど満を持しての発売といえそう。
世間では「発売が遅い!」という声も多い国産幅60㎝フロントオープン式ビルトイン食洗器。発売は12月、楽しみです。
<追記>
リリースに、「この商品はお取り扱い先を限定しております。商品単体での販売はおこなっておりません。」とありますが、他メーカーのキッチンに設置できないのではなく、交換用として単体での販売はしていないとのこと。
キッチンごと入れ替えるリフォームや、新たにキッチンを入れる新築工事などにおいては、他メーカーのキッチンでもこちらの食器洗い機を設置可能とのことです。